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時計精度進化年表

マークにマウスをのせると説明が見られます。

マークをタップすると各時計の説明が見られます。

  • 13世紀末~
  • 1600年~
  • 1700年~
  • 1800年~
  • 1900年~
  • 1950年~
  • 2000年~
by User:S Sepp (Own work)

砂時計

航海などに古くから使われていたが、起源は不明。

誤差データは1948年のマリソンの計測(The Bell System Technical Journal vol.XXXVII,PP510-588,1948)

初期の機械式時計

13世紀末にイタリア北部で作られたとされる。

等時性のない棒てんぷを使っていたため、精度は1日に30分以上と非常に低かった。

by Витольд Муратов (Собственное фото)

最初の携帯時計

16世紀初めにドイツかイタリアで作られたとされるが、正確な起源は分かっていない。

振り子時計

オランダのクリスチャン・ホイヘンスが振り子の等時性を活用したクロックを発明した。精度が1ケタ上がった。

退却式アンクル脱進機の発明

イギリスのロバート・フックが発明した。冠型脱進機からアンクル脱進機に移行することで、時計の精度が大きく向上した。

てんぷぜんまいの発明

ホイヘンスが振り子と同様に等時性があり、携帯が可能なてんぷぜんまいを発明した。

水銀充填振り錘の発明

イギリスのジョージ・グラハムが発明した。振り子の長さは温度によって変化し、精度を低下させるが、水銀を使って重心を補正することで精度を安定させた。

すのこ式振り子

イギリスのジョン・ハリソン。水銀充填振り錘と同じように温度による精度変化を補正する仕組み。

マリンクロノメーターの開発

安全な航海のためには、正確な時計が不可欠だった。ゆれる船上で一日3秒以内という高いハードルに多くの人が挑み、イギリスのジョン・ハリソンが初めて開発に成功。

レバー脱進機の発明

イギリスのトーマス・マッジの発明。てんぷとがんぎ車を分離し、間接的に連動させるためのレバーを組み込んだ。これにより摩擦が軽減され携帯時計の精度が向上した。

電気を動力とする最初のクロックの発明

イギリスのアレクサンダー・ベインが発明した。

Hipp toggle またはButterfly escapement

ドイツのマテウス・ヒップが発明したこの仕組みはメカニズムの振り子への干渉を少なくする工夫の一つ。

(by Diff (Own work))

ビッグベンの建造

グリムソープとエドムンド・ベケット・デニソンが画期的な脱進機で正確な時計を作った。風雨にさらされる悪条件の中、今でも日差1秒を誇る。

Invar (不変鋼) の発明 

スイスのC.ギヨームが温度による体積の変化が極端に小さい合金を開発した。のちに振り子の軸とひげぜんまいに使われ、精度向上に貢献した。

自由振り子時計の発明

ロバート・ジェームズ・ラッドが電気磁石を使って実現。動力を振り子に伝える回数と時間を極力少なくすることで、振り子本来の精度を引き出す。

シンクロノーム自由振子時計

イギリスのW.ショート
真空のタンクに入った親振り子が完璧に近い精度を子振り子に伝える。 子時計が30秒に一度親振り子をプッシュすることで、メカニズムからの振り子への干渉を極小化した。開発時は3年から5年に1秒の誤差とされたが、1984年の計測では12年に1秒の精度を示したとされる。

水晶式時計の開発

カナダ人のマリソンがアメリカのベル研究所で真空管を使った水晶式時計を開発した。 大きさは部屋一つ分あった。

原子時計の発明

アメリカ国立標準技術研究所のハロルド・ライオンズが発明した。アンモニアメーザークロックと呼ばれるタイプで精度は当時の水晶式時計より劣っていた。

(写真提供:イギリス国立物理学研究所)

セシウム原子時計実用化

イギリス国立物理学研究所のルイ・エッセンらが開発。 現在の標準時刻につながった最初のセシウム発信機と開発者のエッセン博士(右)、パリー氏

電池腕時計の発売

アメリカのハミルトン社が電池で動く腕時計を発売。

セイコーが放送局用水晶式時計を発売

高さ2m幅1.5m奥行50cmと大型キャビネット大あった。

音叉時計

アメリカのブローバ社が発売した。
振動数は360Hz。

グランドセイコー発売 GS規格の制定

スイスクロノメーター規格に匹敵する独自規格を制定した。

水晶式置き時計

セイコーが世界初の水晶式置き時計クリスタルクロノメーターを発売。

セシウム原子時計が生み出す1秒が「国際単位系」の1つとして世界の1秒の標準となる。

家庭用水晶式掛け時計発売

セイコー製世界初の水晶式掛け時計。トランジスタを使うことで大幅に小型化した。

水晶式腕時計の発売

セイコーが世界で初めてのクオーツウオッチ「クオーツアストロン」を発売した。

ツインクオーツ腕時計

セイコーが二つの水晶振動子の片方で温度補正をすることで年5秒の高精度を実現。

電波修正時計

ドイツのユンハンスが発売。原子時計を基準とする標準電波を使うことで高精度を実現。

グランドセイコー機械式復活
新GS規格制定

1日+3-1秒の精度を実現し、COSC以上の厳しい規格となった。

提供:情報通信研究機構(NICT)

ストロンチウム光格子時計

東京大学の香取博士が開発。
理論的には300億年に一秒の精度が可能。

GPSソーラーウオッチ

セイコーが発売。原子時計を基準とするGPSの電波を使うことで地球中のどこでも高精度を実現。

参考
  • The Bell System Technical Journal, Vol. XXVII, pp. 510-588, 1948. Copyright 1948, AT&T
  • イギリス国立物理学研究所ウェブサイト
  • 情報通信研究機構ウェブサイト