完成| 時忘れ噴水時計の作り方 |セイコーキッズ

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完成

ひっくり返して水が湧き上がったら・・・『時忘れ噴水時計』の完成！

とうとう出来上がったのう！大きいペットボトルを使えばさらに迫力ある噴水時計が作れそうじゃし、小さいもので作れば赤ちゃんのためのおもちゃにもできるのう。

お水に色をつけたり、ビーズを入れたりしたら、とてもきれいね！

さあ、出来上がった『時忘れ噴水時計』をひっくり返してみよう！

空気がポコポコ出て、上手に噴水にならない時は、ペットボトルとストローがうまく接着されていないかキャップがきちんと閉められていないのかも…確認してみてね！

不思議だなー！何もしてないのにお水が飛び出てきたよ！ストローを細くしたり、お水の量を増やしたりしたらどうなるんだろう？いろいろたくさん作って、実験してみたくなったよ！

上のペットボトルの水がストローを通って下に落ちると、下のペットボトルの空気はもう片方のストローを通って押し上げられる。この時にストローに開けた小さな穴から水が吸い込まれてその水が空気と一緒に持ち上げられストローから飛び出る･･･という仕組みなのじゃ。古代ギリシャ時代のヘロンという人が見つけた法則なのじゃが、水圧を上手に利用した噴水じゃろう。ヘロンは空気や水、自然のエネルギーをうまく活用していろいろなものを考案したのじゃ。きみたちも知っている、ヘアスプレーや殺虫剤などのエアゾール式のスプレー缶は、この噴水のしくみと同じなのじゃ。

2000年以上も前に世界で初めて自動販売機を作ったのもヘロンさんだったって本当なのですか？

ワシは見たことがないのじゃが、本当らしいぞ。その頃に蒸気を使った自動ドアも発明していたということじゃ。ただ生没年(活躍していた時期)は不明で謎だらけの人物ではあるが、大変面白い技術者であり、数学者であったことには間違いないじゃろう。

今回作った『時忘れ噴水時計』で実際に時間をはかってみるのもいいし、だけど見ているだけで面白くて時間を忘れてしまうような時計があってもいいんだよね。

好きな音楽を聴いたり、お友達とおしゃべりしたり、本を読んだりしてると時間を忘れちゃうけど、とても幸せな気持ちになるのはなぜかしら。

うーむ！二人ともわかっておるのう！時間は見えないが宝物なのじゃ。ときには大空を見上げて流れる雲をながめたり、四つ葉のクローバーを探したり…。時間を忘れてなにかに夢中になることは、時間を大切にすることと同じことなのじゃ。

(参考文献)『図解古代・中世の超技術38―「神殿の自動ドア」から「聖水の自動販売機」まで』小峯龍男(著)

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