あなたにとって「週の始まり」は「日曜日」ですか?「月曜日」ですか?
現在、ほとんどの国で使用されているグレゴリオ暦は、もともとユダヤ暦由来のもので、日曜を週初としています。ユダヤ教では安息日は土曜日、キリスト教の礼拝日は日曜日と違いはありますが、キリスト教でも、週の始まりは日曜日です。このように、歴史・文化的に、暦上の週の始まりは日曜日なので、多くのカレンダーはそれにならっています。
一方で、世界的に週休二日制が定着した今、土日をセットで「週末」と考える人が大半です。お休みを終えて仕事が始まる月曜日を週の始まりとした方が、はるかに実用的です。
実は、1971年にISO(国際標準化機構)の勧告で、生活上も実務上も、週の始まりは月曜からという規定ができ、月曜日から日曜日を1から7の数字で表すようになりました。
これ以降、何月何日を、週番号と曜日番号で特定するやり方も出てきました。ヨーロッパの一部のカレンダーが、月曜を週の始まりとしているのは、このためです。
この議論に正解はありません。しかし、「今週の日曜日」とか「来週の日曜日」といった会話を、会社や家でする場合に、お互いが思っている週がずれていることもありますので、充分注意して下さいね。