1850(嘉永3)年
須弥山儀
「からくり儀右衛門」、晩年には「東洋のエジソン」とも云われた東芝の創業者でもある田中久重により製作された天体時計。胴部に不定時法の割駒式文字盤。天蓋部に、24節気を表示する指針がある。その下の全面ガラス張りの所に、仏教の天動説でもある須弥山の周りを太陽と月が回転して運行する様子が表示されている。
名称 | 須弥山儀 |
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時期/時代 | 1850(嘉永3)年 |
国/地域 | 日本 |
エピソード | 西洋の地動説が広まることにより仏教の権威が失われることを恐れた天台宗の僧円通が、インド起源の仏教の天動説である須弥山宇宙説を目に見える形で広めるために考案したのが「須弥山儀」。円通の弟子が久重に製作を依頼した。そのうちの一つは、熊本市「時計の大橋」が所有し、セイコーミュージアムに寄託され常設展示されている。 |