独創 4 INNOVATION

独創が際だつ3つの機構による
グランドセイコーの新しい系譜

1969年にセイコーが世界初のクオーツ式腕時計を発売して以来、腕時計のスタンダードは大きく変わり、機械式時計からクオーツ式時計へのシフトが急速に進みました。機械式腕時計の究極の精度を追求する一方で、新しい時代に相応しい価値を探り、研究開発が続けられました。
80年代後半以降、クオーツ式、機械式、さらにその両方の特徴を持つスプリングドライブ式の3つの駆動方式で展開するグランドセイコーの新しい系譜が始まります。

主な展示品

  • 9F Quartz: SBGT001

    9F Quartz: SBGT001

    1988年、グランドセイコーの名を冠した初めてのクオーツ式腕時計が誕生します。グランドセイコー専用に開発された「95GS」は、耐温度、耐湿度、耐衝撃のすべてに優れた水晶振動子を長期間のエージングを行うことで、一般のクオーツ式腕時計の10倍以上の精度を誇る、年差±10秒の超高精度を実現しました。5年後の1993年にはトルクの強いキャリバー「9F83」を開発し、視認性に優れた太い針の使用が可能になりました。これにより、正確で見やすく美しいというグランドセイコーの基本スタイルがクオーツ式腕時計でも確立されました。そのキャリバー9F53を搭載したSBGT001を展示しています。

  • 9S Mechanical: SBGR002

    9S Mechanical: SBGR002

    1998年、新グランドセイコー規格を制定し、発表されたモデルの一つが「SBGR002」です。
    ダイヤルは穏やかに丸みを帯びたボンベダイヤル、ガラスは両面無反射コーティングを施したデュアルカーブとなっており、針とインデックスにはダイヤカットが用いられています。ムーブメントは完全な新設計のCal. 9S55を搭載と、機能性も抜群です。

  • 9R Spring Drive: SBGA211

    9R Spring Drive: SBGA211

    2017年に誕生したSBGA211は、スノーフレーク、雪白ダイヤルとも呼ばれ、長野県「信州 時の匠工房」から望める穂高連峰に降り積もる雪と、冷たい風に吹かれて雪面に模様を作る様を表した1本です。
    純白のダイヤルに映えるブルースチールの秒針が、スプリングドライブ独自のスイープ運針によって流れ、連続する自然な時の流れを美しく表現しています。