多彩 3 VARIETY

様々な広がりを見せた
グランドセイコーの世界

グランドセイコーの歴史には、最高峰の腕時計を目指し挑戦してきた証となる歴史的製品が多くあります。
技術者たちが叡智と技を結集し研究開発に励む情熱や、ものづくりへのチャレンジ精神が、それぞれのグランドセイコーのモデルには宿っています。
特に1960年代後半から1970年前半にかけて高精度なムーブメントが次々と開発されると、加工技術の進歩と相まって、ベースになるモデルだけではなく、様々なデザインや美しさを表現したグランドセイコーが数多く展開されました。それぞれに完成度が高く、個性や特徴があり、グランドセイコーの世界が広がりました。

主な展示品

  • 56GAW 110

    56GAW 110

    1974年に発売された「56GAW 110」は、丸型のケースにグランドセイコーとしては大変珍しいアラビア数字を用いた個性的なモデルです。
    「正確さ」「美しさ」「見やすさ」そして「長く愛用でき」「使いやすいこと」。セイコーの誇りと思いが詰まった日本を代表する逸品です。

  • 56GAC 036

    56GAC 036

    1971年に誕生した「56GAC 036」は、ケースや文字盤、バンドに18金のイエローゴールドを使用した、グランドセイコーでは珍しい色合いのウオッチです。
    56GSムーブメントの特徴でもある、「薄型ながらも高精度」を叶えた8振動モデルで、華やかな見た目に負けない機能性を誇っています。

  • 56GAW 096

    56GAW 096

    1973年発売の「56GAW 096」は、文字板の緑色のグラデ―ションと煌めく9面のカットガラスが特徴的なウオッチです。
    1970年代、若者に流行っていた「5アクタス」のテイストにも通じるところがあり、厚さが4.5mmに薄くなった「56系」ムーブメントだからこそ叶ったデザインです。

  • 56GAC 050

    56GAC 050

    「56GAC 050」は、グランドセイコースタイルの要素「曲線サイドライン」を残しつつも、基本的な丸いダイヤルではなく、角型のダイヤルを採用しています。
    リューズを引くことで秒針を止めることができる秒針規制装置の他、カレンダー表示も備わった高振動モデルです。

  • 19GS V.F.A.

    19GS V.F.A.

    1972年に発売された女性用初のV.F.A.モデル、「19GS V.F.A.」は、シャープな四角いフォルムと中心部にかけてグラデーションになっている深いグリーンカラーが魅力的です。
    女性用の機械式腕時計では当時前例のない「月差±2分」を実現した超高精度な10振動モデルであり、高い技術力により誕生した画期的な1本です。

  • 61GS V.F.A.

    61GS V.F.A.

    1969年に発売された「61GS V.F.A.」は、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求したモデルです。
    フューチャリスティックでユニークな攻めのデザインに加え、文字板のブランドロゴはGRAND SEIKO の立体の文字が植えられています。未来へ継承する価値がある時計と認められ、大阪万博の「タイム・カプセル EXPO'70」に収蔵されました。